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WaterBirth |
出産の時に、温水を使ったお産のことを総称して呼びます。
(水を使ったお産)
けして、娩出(赤ちゃんが出で来る時)の時に水面下に出てくることを目的としたり、そのことだけを水中出産というわけではありません。
まずは,温水について
1. 陣痛時の和痛効果(痛みを和らげる)をねらいとする。
2. 分娩時(お産の時)のリラックスにより身体の不必要な緊張を解く。
3.
モニターリング、経膣分娩および生理学的自然出産が可能かどうかなどの見極めのための使用。(私の知る限りでは、この目的のための温水の使用という点での医療者の積極的な取り組みは、日本では多くはない。ヨーロッパ,イギリスやスエーデンの大学病院や国の機関の大病院では上記2点も考慮された上での温水の使用というものを積極的になされている。)
個人的には,この3,については大いに活用の余地があるとおもうので,積極的に施設での取り組みを期待したい。
施設環境として
1. プールや浴槽を使うことにより産婦自身のプライバシーのテリトリーが出来る。
2.. (全部がそうだとはいいきれないが)分娩室(お産の時の部屋)が、限られた場所となりそこに立ち会う人々が限定されることや出入りにおいても注意がなされるために産婦が安心した状態でお産が出来る。
3.
2と同様に、分娩中の移動が(例えば、産室から分娩予備室に移り禅かい近くになり分娩室に移る.)ないので、安心した状態でのお産が出来る。
4.
分娩時の姿勢が、(あくまでも誰かの指導により決められることがないという前提ではあるが)自由に取れるので、産後の母子接触がいち早く出来る。(但し、介入がないということが前提)
1.
温水に入るタイミングが違うと、お産が遷延(長くかかる)ことがあり、産婦の体力の消耗が見られることがある。
ただし、遷延すること事態をいたずらに心配することなく,母体と胎児の状態が良いようであれば、母体の疲労回復を待って経膣分娩を遂行することが出来る。
2.
水温が高温の場合、胎児への重大な影響がある。→安全基準を参照
3.
分娩V期(赤ちゃんが出てから胎盤が出るまで)に、水温や,水に入っている時間,出血の度合い,母体の体力の消耗度などの要因でプールに入っていた時に貧血のために母体がふらつくことがあるために急いで引き上げなければならないことがあり,立会人の力が要求される。
4.
助産婦や医師による会陰保護がしにくい。
しかし、私としては、今まで分娩台や寝た状態でのお産のような会陰保護は必要ないと考える。むしろ、助産婦の手による会陰保護のための産婦本人に本人が望まない姿勢での娩出時の会陰裂傷がおこることもある。
5,分娩監視装置はつけられない。定期的な、胎児の心音チェックをすることや、防水型のドップラーを活用されたい。但し、むやみやたらに使用はどうかとおもう。頻繁にチェックが必要な場合は、無理して水中出産(自然分娩に)こだわっている時期ではないとおもう。
6,
6.
娩出の時に姿勢が一定ではないので、今までの分娩台でのお産から見ると児の観察がしにくい。とくに 水面下での娩出。しかし、これは創意工夫で解決できる。
もっとも、この時にかなりはらはらする状態で(自然分娩,経膣分娩でのリスクが高いと判断されて)水面 下での分娩をする必要はない。モニターとしての水の使い方を理解されたい。
7,人的コスト。分娩監視装置をつけているわけではないので、分娩室が個別になると、一度に何人かのお産 を管理するわけには行かずに、定期的な人による経過の把握がより望まれる。
これに対しては、産婦の家族の協力や、ドゥーラー、コーディネーターとの連携した協力体制でされることも考慮されてはどうか。
8,分娩時の場所の占有面積が多くなる。入院用の産室を使用することなどの工夫することなどを提案する。
9,水の使用量が増える。
7,8,9,についてはトータル的にはコスト面では従来のお産と変わらなく出来るのではないだろうか?
10,浴槽やプールがない。水中出産用の簡易組み立てプールのレンタルしようにより,どこの場所でも可能。
全体として、個人的な嗜好,水(温水)に対しての恐怖感や嫌悪感,緊張等がなければ水を使ってのお産は問題ない。しかしながら、別紙の安全基準を良く理解していなく、言うまでもないことだが,水質の問題や環境の衛生面における配慮が欠けている場合や、経膣分娩のためのハイリスク要因が出て来たのにもかかわらず強行したり、等の要因の時は、問題が生じる可能性が大になる。
出来れば、医療者の水を使ったお産に対する,生理学的自然分娩に対する,しっかりとした認識と学習を期待する。
また、産婦本人は正しい情報(くれぐれも自然出産が出来ないのは、魂が問題だとか,間違った湯温や循環風呂などの使うことなく)によるお産の認識と、健康な体力作りに留意してお産に望んでもらいたいものである。
2001年2月14日
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